皆さんこんにちは。
私は第一子を切迫早産で2ヶ月入院の末、38週で出産しました。
そして、第二子では20週で子宮頸管無力症と診断され、シロッカー手術を受けました。
ここでは、シロッカー手術の内容や痛みなど、私の体験もふまえてご紹介します。
シロッカー手術後の入院期間の経過や入院費用についてはこちら。
子宮頸管無力症とは
陣痛などの下腹部痛や不正出血などの症状がないにもかかわらず、内子宮口と外子宮口の間を結んでいる管である子宮頸管が短くなったり、開いてきてしまうことを言います。
子宮頸管は、赤ちゃんが外に出ないように、外から細菌などの外敵が侵入してこないように「固くて、長くて、しっかりと閉じている」状態になっています。
これが開いてきてしまうと流産や早産の原因になります。
子宮頸管が短くなる原因
子宮頸管無力症の原因は細菌などの感染による炎症が関与しているのではないかとの可能性や、体質ではないかと考えられています。
また、子宮頸がんの治療で子宮頸部円錐切除術を行うと、子宮頸管が短くなると言われています。
子宮頸管無力症は、初産では判断がつきにくいことから切迫早産として入院になることが多く、経産婦の場合は前回の妊娠の経過から子宮頸管無力症と診断されることが多いみたいです。
私の場合も一人目の時に子宮頸管が短いことから切迫早産として入院になりましたが、二人目の時は20週で子宮頸管無力症と診断されました。
完全に体質のようです。。。
そのことから、20週で子宮頸管縫縮術という手術を受けました。
子宮頸管縫縮術とは
子宮頸管縫縮術は、子宮の入り口を糸で縫い縮める手術です。
この手術を受けない場合に比べて、早産を避けることができます。
子宮頸管縫縮手術には、シロッカー法とマクドナルド法がありますが、どちらの方法を選択するかは、手術前の症状や子宮頚部の所見により決定します。
どちらも流早産を予防する目的で行われる治療法です。
シロッカー法とは内子宮口を縛る手術のことで、子宮頸管の奥の方を縛る方法です。
マクドナルド法は子宮頸管の内部を外側から縛る方法で、糸が緩んでしまったとしても縛りなおすことができる利点があります。
先生が判断してくれるので、気にしなくて大丈夫です。
私が手術を勧められたときは、シロッカー手術ということが前提でした。
手術の条件
私の場合、第一子で切迫早産だったことから子宮頸管無力症ではないかと診断され、この時既に、妊娠20週で、子宮頸管21ミリでした。
シロッカー手術をするにはいくつか条件があるみたいで、第一子の経過から、手術する条件をクリアしていると言われました。
自覚なしでいきなり切迫早産と診断され、2か月の入院を経験したのが大きかったのでしょう。
二度も子宮頸管が短いということは、元々短くなる人なのだろう的な感じで。
他にも破水していないこと、感染や出血がないこと、陣痛がきていないことなどの条件があるので、提案されたその日に感染症にかかっていないかの検査をして、問題なかったので勧められました。
手術はいつまでできるのか
前回早産だった方や、子宮頸管無力症が原因で切迫早産と診断された妊婦さんは流早産予防を目的として妊娠12週~16週頃に子宮頚管縫縮術を行うことが多いとされています。
予防としてはこの時期に行うことが多いですが、急に短くなった場合でも24週まで受けることができます。
ですが、病院によってはもっと進んでしまっても手術を行っているところもあるそうです。
私の場合は20週の妊婦検診の時に、「受けるなら今すぐにでも受けてほしい」と言われました。
手術が遅くなった理由
私がなぜ、妊娠20週まで診断されなかったかというと、前回入院した病院と違う病院だったため、診てもらえなかったからです。
今回は、里帰り予定の病院(第一子の時に入院、出産したところ)で中期の妊婦検診に行かなければいけなかったので、診察してもらったところすでに子宮頚管21ミリになっていました。
切迫早産の懸念はもちろんあって、その上心配性な性格なので、前回子宮頚管が短くて入院していたことは何度も言っておりました。
里帰り先の検診を受ける前に頸管を診てほしいと言ったのですが、「まだ16週だから診てもな~」と言われ、断られてしまいました。
心配がある方は意地でも診てもらったほうがいいと思います。
手術を受けるのが遅くなるとその分破水のリスクが高まるそうです。
手術を受けるメリットとデメリット
メリットとしては子宮口の緩み、開きを防ぐことによる早産予防です。
お腹の赤ちゃんを守るために大事なことですよね。
しかし、手術の刺激で破水や陣痛が起こる可能性があるのがデメリットといえます。
出産が起こってしまうと助かることが難しい週数となります。
私自身もこの説明を受けてリスクが怖くて悩みました。
しかし、手術を受けるならもうすぐにでも受けたほうがいいと言われていたので、ゆっくり悩んでいる暇もありません。
手術以外にも入院による治療という選択肢があると言われましたが、20週から入院となると4ヶ月も入院しなくてはなりません。
私が通っている病院では、20ミリを切ると入院を勧める方針でしたので、きっと手術を受けなかったらすぐに入院コース。
それに、入院しても手術が必要になる可能性もあると。
結局上の子もいるのに4ヶ月も入院してられない!ということですることに決めました。
上手くいけば手術後1週間程度で退院できるらしく、最悪そのまま入院と言われましたが、どっちみちそのうち入院になるなら手術に賭ける!ということで同意書にサイン。
決めた日に採血、レントゲン、心電図の検査を行いました。
体験談
ここからは私の体験談になります。
病院によるところも大きいと思いますが、参考になれば嬉しいです。
手術前日に入院
手術を受けるには週数が進んでいるということで、手術を受けると決めた3日後には入院することになりました。
前日朝9時から入院手続きを行い、10時には病室へ。
手術自体は次の日の16時となっていたので、そんな早くから入院するの〜?って感じでした。
病室に着いてからはすぐ張り止めの点滴をして、それからは特にすることなし。
だったら夕方からとかでいいじゃんって思ったけど、入院の人は朝からとかって決まってるんですかね。
夕食は普通に頂いて、夜21時から食事禁止、飲み物はos-1だけ。
оs‐1は手術の3時間前の13時まで。それ以降手術までは一切禁止。
手術当日はご飯抜き
朝、昼とご飯抜き。動いてなくてもお腹は空きます。
16時から手術なので、13時までos-1でやり過ごし、13時からは一切の飲食禁止。
空腹を紛らわすために寝るしかない!
ちなみにお昼くらいに手術着に着替え、オムツになりました。
いよいよ16時になり車椅子で手術室に向かいます。
手術台に寝てから、まず赤ちゃんを確認したり、胸に機械を付けられたり…上半身に関することは全て女性の看護師さんがやってくれました。
麻酔は痛いのか
背中をぐーっと丸めて、いわゆるエビのポーズに。
これが上手くできるといい感じらしいです(笑)
なんだか一気に怖くなってきて、涙と震えが出てきてしまいました。
看護師さんが優しく慰めてくれたり、手を握ってくれたのでちょっと落ち着きました。
先に痛み止めを打ってからの脊椎麻酔。
背中の注射は痛いと聞いていたので覚悟はできていましたが、やはり痛かったです。
麻酔はじわーっと流れていくのがわかる感覚です。
「ちょっと確認するのにつねるよ」と言われ麻酔の確認段階へ。
普通に感覚ありました(笑)
「え!?痛い!?感覚ある?」と言われて「えー!!!!もしかして私麻酔効かない人!?」と思ってびびり始める私…。
足が動くか聞かれても動いてしまう私の足。
まだ時間的に麻酔が効いてないのかもということになり、時間を待ちつつ何度か足が動くか確認し、「もう一回打つね。」と。
この麻酔痛いんですよ!?
知り合いだったら「おーいー!!!」と確実に言っている…。
2回目はさすがに効いてきて、じわじわ暖かくなっていき、ついに動かなくなりました。
先生方も不安だったのか、何度も確認してくれたので安心しました。
手術時間
手術が始まってからは、カチャカチャカチャカチャやってるなーというのは分かりますが、何をされているのかはさっぱり。
ほんとに力が入らなくて無理に動かそうとしても動かない。
ダラーんとしてるはずなのにしてない感じ。
痛みもなく、麻酔ってすごいなーと感心していると、「はい、終わりましたよ。」と。15分くらいで終わってしまいました。
女性の看護師さんたちにお着替えしてもらい、終了。
最後に確認しましたが、麻酔科の先生も含め医師5人、看護師さん5人くらいいらっしゃいました。
思ったよりたくさんの方が関わってくれていて、感謝です。
手術後
病室に戻ってからは動くことができないので、ひたすら携帯をいじっていました。
「携帯を取って下さい」と言わないと3.4時間本当に暇になってしまうので、気を付けてください(笑)
眠れればいいのですが、興奮していて全然眠気はなかったです。
それに足がまっすぐ伸びてるはずなのに、曲がってる感じがするんですよね。
でもそれが普通の現象らしくて安心しました。
曲がってる気がして、なんか気持ち悪いなーという感じはします。
麻酔が切れる時間を測ってみた
病室に戻って1時間半後くらいに太ももがピクピク動く程度に。
3時間後には自力で横を向いて寝れるくらいになり、4時間後にはちょい痺れくらいになりました。
お腹の張り
麻酔が切れてきたくらいにお腹の張りが頻発。
今まで感じていなかった張りがものすごい勢いであるんです。
怖くなって看護師さんに言ったのですが、とりあえず暖かいタオルで様子見ましょうと。
でもやっぱり張る!
私も看護師さんも心配になり、点滴を上げてもらいました。
術後張るとは聞いていましたが、こんなに張るなんて驚きでした。
夕食は?水分は?トイレは?
夕食はなしで、飲み物は2時間後から。
お腹空きすぎ喉乾きすぎで、飲める時間になったらガブガブ飲みました。
ここではもうos-1でなくていいそうです。
トイレは管が入っているので、勝手に出てました。
頻尿だからトイレ行かなくていいの楽だな〜とか思っていましたが、やはり違和感で寝づらかったです。。
まとめ
そんなこんなで手術が終わり、あとは術後の経過により退院が決まります。
結果からいうと、私は術後9日目に退院できました。
すぐ退院できる方も、入院で様子を見る方もまちまちで個人差がありそうですね。
ちなみにどのくらいの頻度でシロッカー手術を行っているのか聞いてみたところ、月に一回くらい行っているそうです。
北関東の田舎ですが、思ったより多いんだなという印象を受けました。
手術を受けず、入院で治療する方を選択する方もいると思うので、手術を提案される人数はもっといるということですよね。
そして今、手術をするかしないか迷っている妊婦さんも多いと思います。
今回私の受けた病院での流れを紹介しましたが、迷っている方、これから受ける方の参考になれば嬉しいです。